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2005/01/15

震災から10年

って特集をテレビでやっていた。ある記者が神戸の震災の時に取材した被災者が今はどういう暮らしをしているのかを追跡するという内容だ。
 その中で、取材された一人が当時を回想しつつ、「町はすごくきれいになったけど、あのときに比べて人と人とのつながりは希薄になった」というようなことを話していた。話しているのは60過ぎくらいの男性で、その人は当時、作り酒屋の工場長をしていて、被災者に工場のスペースを提供して、毎晩炊き出しやらをやっていたそうだ。
 町はどんどん新しくなるけど、そこに入ってくるのは元からいた人じゃなくって、新たに外から入ってきた人達ばかり、復興を目指したその方は、なんかやるせなかったのかも知れない。そのおじさんが目に涙をうかべつつ、そんな話をされている脇から、その方の奥さんと思われる人が一言いった。「復興してよかったじゃない。まちってそういうもんだよ。」
 きっと町っていう構造から考えれば、新しい人も入ってきて、そこで更に新しい人の輪ができるのが一番いいのだと思う。そのおじさんの涙は、過ぎ去った当時を懐かしむ涙なのか、自分が目指した復興と異なってしまった現在に無念を抱く涙なのかは僕にはわからないが、いろいろ考えさせられる内容だった。

 

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