アラビアのロレンス
って映画がある。ロレンスはご存知のとおり実在の人物で第1次世界大戦の時のイギリスの将校。
作品の奥底にある本当の意味は難しい内容なのかも知れないけど、僕の印象に残っているのは最初と最後のシーンだ。
実はロレンスはバイク事故で死んでいる。そのロレンスが事故死するシーンから映画が始まる。いつものようにバイクに乗って、普通に走って転倒するんだったと思う。それが映画の始まりのシーンだ。
逆に映画の最後のシーンはロレンスがアラブ解放という自分の目標を達成できずに失意のもとアラビア戦線をさる時に移動中の車の中から目の前を通る軍用バイクを見つめるというシーンだったと思う。この最初と最後にバイクが出るというのを監督が意識的にやっているのかはわからないけど、僕には失意の中でロレンスがぼやっと見ていたバイクが冒頭のバイク事故の予兆に思えてならない。
バイクは危険な乗り物だと思うし、いつもその影には死が見え隠れしているところがあるかも知れない。でもそういうところに生命の重要さを感じさせてくれるところもあるのではと思う。ロレンスが何を思い、当時世界最速と言われたブラフシューペリアに乗っていたかはわからないけど、生命の輝きを感じるためにバイクに乗っていたのではないかなって僕には思える。
バイクは楽しい。でもいつもその楽しさと裏腹に影がある。影があるからいっそう明るい部分が輝いて見えるんだと思う。その影の部分を忘れないようにこれからも乗っていけたらいいなぁと思う。
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