豊かな国
「日本は豊かな国なのだろうか?」そんなことをふと思う時があります。
10年ほど前にインドのゴミ埋め立て処分場でビニールを集めて生計を立てている人達をみたことがあります。発展途上国(当時のインド)っていうのはこういうところがあるんだなって表面的に見ていました。
日本が先進国と言われて久しいですが、最近河原に住んでいるホームレスの人がアルミ缶をたくさん集めているのをよくみかけます。
ビニールを集める人とアルミ缶を集める人。発展途上国も先進国の違いって何なんだろうって考えさせられます。
物質的な面で豊かな生活ってのは、いやなこと、めんどくさいことを安い賃金でやる人達無しでは成り立たない。そういう構造なんじゃないかなって感じています。
先進国ってのは、いやなことをやる層ってのを弱い立場の人(賃金の安い国の人達)に押し付けただけじゃないのかなって。自国の弱い人達だったりもしくは弱い立場の他国だったりと。
そう考えると先進国ってったって大したことないじゃんって、いやんなっちゃいます。
本当の豊かさってのは物質的な面じゃないのだろうって改めて考えています。
インドのスラムの子供たちは決して死んだ目をしていなかったし、アルミ缶を集めるおじさんもあせみずたらして一生懸命に缶をつぶしていました。
やはりひとの幸せを決めるのは物質的な豊かさじゃなくて精神的な豊かさなのかもしれないなぁって感じているところです。ほんとに豊かな国ってのは実は国民の一人一人が精神的に豊かな国なんじゃないかなって。
国民の一人一人が自分で考えて、自分の価値観があって、他人を思いやる気持ちをもち、自立した国。そんな国こそが本当に豊かな国なんじゃないのかなって思います。
今度の日曜日は総選挙です。どの政党が勝とうが僕の知っちゃことじゃないですが、この国の国民がみんな自分で考えて、自分の価値観で、自立した一票をいれれば、この国はもっと豊かになるんじゃないかなって思います。
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