上手く、速く
RIDE6という雑誌を買いました。(番頭さんに感化されて)
キリンの作者である東本昌平氏がキリンタッチの作品を紹介するのと併せて、バイクをライフスタイルとする著名どころの記事がいくつか載っているという雑誌です。
読んでみての感想は、、
キリンタッチの作品については『またか』といったところでした。
キリンを読んで影響を受けた人は多いと思います。僕も当時カタナに乗っていたこともあり、影響を受けた一人です。でもいい作品ってのは売れたからって焼き直しをしているとどんどん陳腐化しちゃうんですね。よくヒット映画がパートⅡ、パートⅢをつくるとつまんなくなるのと同じように。。
今回感じたのは、その陳腐化というのと併せて、そういう価値観を商業ベースで積極的に打ち出していくことのカッコ悪さをすごく感じちゃいました。以前の作品から影響を受けた自分も含めての話なんですけどね。
キリンの中で僕が影響を受けた考え方のひとつに『乗り続ける』というものがありましたが、RIDE6ではガンマでそれを訴えているように感じました。
その価値観ってのはきっと車種は関係なくって、乗っている本人が『コレだ!』って思っていれば車種はなんでもいいんだと思います。それを敢えて、ひとつの車種を選んで、その車種の紹介とセットで作品があるのが、ほんとにカッコ悪いなぁって感じちゃったんです。もし、そういう価値観を訴えたいならば車種じゃなくって人を取り上げて欲しかったなぁっと感じました。
それともうひとつ
乗り続けるって価値観は『速く、上手く』走れないライダーの言い訳の価値観じゃないかなって思ったりもしました。
誰よりも上手く、誰よりも速くバイクを走らせたいってのはバイクに乗っている人は少なからず思っていると思うんです。僕も同じです。でも仲間と一緒に走ったりしているうちに自分より上手い人、自分より速い人はゴマンといることがわかっていくんです。その状態を解消するように地道な努力は続けるんですが、その時に自分に言い聞かせることのできる言い訳は、『長くバイクに乗ってきた』ってことしかないんですよね。
バイク乗りってみんな自意識過剰のかたまりですからね。『自分が、、』ってところが無いと辛くてしょうがないと思うんです。長く乗り続けるってことも本当に大変なことだと思います。実際、事故や転倒の事例なんてまわりに有り余るほとあるんですから。それを乗り越えて乗っていることもほんとにすごいことだと思います。でも、速く、上手くっていえない寂しさが見え隠れしているように思います。
今のところなんとか乗り続けていますが、もう少し『上手く』、『速く』も頑張んなくっちゃなぁって思います。
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コメント
rockさん>
毎度です。なんか支離滅裂な記事にコメントしてくれてありがとうございます。
あんまり悩んでいるわけじゃないですけど、僕の書いているのは一面的なようにrockさんのコメントを読んで思いました。
投稿: 一休 | 2007/11/25 07:29
まいど!
その雑誌知ってますよ。 若い子が見せてくれました。 コミックの世界と現実は違う事を認識して欲しいですね。 片岡義男を知ら無いのにも世代の違いを感じました。
今が充実してればいいじゃないですか!
自分達はバイクを競技スポーツとしてプロ、セミプロでやっているんじゃないですから。 そう割り切ればけっこう楽しく乗れるようになれますよ。
楽しいから、好きだから続けられるじゃないですか。続けるって事が『上手く』、『速く』なるより大変だと自分は思いますよ。
一休さんの書かれた事を読んで、なんか無駄に悩んでいるような気がしたのでコメントさせてもらいました。
投稿: rock | 2007/11/24 23:40